ちいちいと
夕暮れ時、ダイニングテーブルに座ってぼんやりしていると
不自然なほどすぐ近くで「ちいちい」という鳴き声がして驚いた。
「へっ」と間の抜けた声を上げて、視線を泳がせている私に
母が「知らなかったの?」と言う。
小窓から外をのぞくと、1メートルもないすぐ先で
こちらを向いて小鳥が鳴いていた。
母が大事に育てている柊の実を食べに、よくここへ遊びに来るらしい。
自宅で仕事をしているにも関わらず、私は今日まで知らなかった。
それにしても、かわいい。
すずめでも、つばめでも、はとでもなく
どこかで目にしたことはあるのだけれど、名前はどうだか分からない。
茶色の濃淡がまばらで、毛がバサっとしていて
たとえてみようか、それは“少年”のような・・・
次はいつ会えるのだろう、楽しみで仕方がない。
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